ワンショット型の360度カメラで撮影を行われる方も多いと思います
便利ですが、よほど慎重に機材をセットしなければパノラマ写真が傾いてしまうことが「多々」あります
これは、上級機(プロ機)と呼ばれるカメラでも発生します
(ちょっと古いですが、Insta360pro2でも)
いつも、ザクザクとしたことを書き記していますが、少し細かくパノラマ写真の傾きを治す(補正する)について、僕なりの方法を書いてみます
もちろん、やり方はいろいろとあると思いますが、「手順で失敗しても大丈夫」なことが、僕の大前提です
少し”ぼけ~w☀”としていてもー、上書きは避けたいですよね・笑
パノラマ写真の傾きのそもそも論
基本的には、機材のセッティングがちゃんとできていると、傾くことはありません
たとえば、デジタル一眼レフ✕魚眼レンズを用いた一定の広い範囲が撮影できる撮影方法だと、自由雲台やレベラーが、ちゃんと固定(締め上げ)ができていたら、パノラマ写真を編集するときに傾くことはありませんー
とは言っても、100も500も撮っていると、「撮影時の失敗」がでてしまうことはあります
人気のあるワンショット型の360度カメラだと、もっと、酷いものもあります
恐らくは、内臓ジャイロが狂ってしまったり、そのジャイロがうまく機能できていなかったりというのは、”割と多発してしまう”みたいです
傾きにも種類があります
「水平軸(垂直軸)がズレてしまった」という問題、「全体的に歪んでしまったような」という問題
ず~っと前に、撮っていた Insta360pro2(業務用機)で撮影を行ったパノラマ写真で、少しややこしい写真を見つけたので、どんな感じなのかをご覧くださいー
ちなみに、この機材で3D撮影を行った際のパノラマ写真です
3D撮影のためか、各レンズからの合成がズレている部分が多いですねー
(VRゴーグル表示だと、そこを細かく気にする必要はないほど見え方にインパクトがあります)
360度パノラマ写真の傾きを治す方法(360度カメラ編)
もちろん、360度ビューを制作するツールで補正することもできます(あくまで、簡単な範囲っぽい)
傾いたパノラマ写真の全体のXYZのみならず、一部のXYZを整えるには・・・
- まずは、PT Gui(多分、パノラマ写真大好き業界世界標準のパノラマ写真合成専用ソフトみたいなものです)を立ち上げて、360度パノラマ写真の画像データファイルを、そのまま、投げ入れます!
- パノラマ写真を確認するビューの画面で操作を行います
- マウスの右クリックを押しながら上下にドラッグするとパノラマ写真全体が回転します
- マウスの左クリックを押しながら上下にドラッグするとパノラマ写真の一部が上下に歪みます
- パノラマ写真の傾きを治したあとは書き出すだけです(ありがたいのは、ファイル名を変えてくれるので基本的に上書きをし難いことです!)
たとえば・・・
まず、パノラマ写真をパノラマ写真として見た(確認)すると、「何だか眼が変!?写真が歪んでいるの?」っという違和感があります
そんな、360度パノラマ写真は、傾いたり歪んだりしていることが多々だと思います!
この例では、琵琶湖側(海ではありませんー笑)が右下がり/後ろの道路側が左下がり
さらに、琵琶湖の湖面水平が窪んでいるという、慣れていないと、かなりやっかいそうなパターンに属しますが、半分近く湖があるので、慣れていると楽勝に近いパターンですw
なぜ、琵琶湖が半分(あるいは、海)近くあると楽勝モードに切り替わるとかといいますとー、パノラマ写真の水平を整える作業の半分が絶対的に確定できるからです
ほぼ、絶対、水面は水平ですよねー
水平や垂直を目測に頼らず、すでに”水準器”があるような状態ですね
この写真(画面)で、さきほど書かせて頂いた操作を行って、ネチネチと治して行きます
うっすらとご確認頂けますが、水平・垂直のクロスバーが出ていますので、目測を含め、それに合わせて整えて行きます
時間にして、10分前後ほどかかったと思います
デモ用なので、細かなところはパスしていますー
(久々の傾き補正なので、ちょっと操作がやり難かったです)
この画面では、「360度パノラマ写真の正面」も整え直すことができるので、琵琶湖に映える有名なホテルを、ド正面に向けてみましたー
比較をすると、こんな感じです!
写真だと、イメージが沸かない方も多いと思いましたので、360度ビュー・ツアー(バーチャルツアー)にしてみましたー
サクッと制作したものですので、ちょっとダサい感じのデザインですがご容赦ください!
画面が小さくて見難い方のリンクは、こちらです🔗
- 横に並べた同期表示
- 中央で分割した同期表示(分割範囲を変えられます)
- 重ね合わせの同期表示(濃さを変えられます)
- 補正前のパノラマ写真の向きを整えました(ツアー側の数値設定)
360度カメラで撮って傾いてしまった写真も治せる!
ワンショット型のパノラマ写真を撮影した際に、割とアルアルの問題を解決する方法を書いてみました
例えば、よくある賃貸不動産のパノラマ写真で傾いていて非常に見難くなってしまっているものも多いですね
ある意味、そのパノラマ写真は掲載しない方がいいのでは・・・とか
かと言って、”せっかく、撮ったパノラマ写真だし”っという事情もあると思います
不動産だけではありませんが、施設や店舗、会社の紹介を含めて、360度ビュー(バーチャルツアー、VRツアー)は、せっかくの機会を頂けた、視聴頂けているお客様によい印象を与えられるからこそ”なんぼ(価値がある)”だと思っています
PT Guiだけで、できるので試してみる価値はあると思います
今日もブログにお越し頂き、ありがとうございます
追伸:
サクッと制作させて頂いた比較ツアーですが、住宅関係ならステージングやリフォーム前後の比較をはじめ、お客様の方で「あ、これに!」ということが多いようです
もし、思いつかれましたら、ぜひ、教えて頂けたら・・・と思います
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